銀河ビズ-WEBマガジン「きゅん」

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最新号11月10日配信予定
イラスト
GingaBiz
編集部より

その招待状は、ある朝、本の間から見つかった。
古びた紙に、銀色の文字が浮かんでいる。
「魔法同盟へ、ようこそ」
差出人の名前はなかった。
ただ、その下に小さくこう書かれていた。
「未来をかける覚悟のある者のみ、扉を開いてください。」
私は笑った。
子ども向けのイベントか何かだろうと思ったのだ。
それでも好奇心に負けて、指定された古書店を訪ねた。
店の奥には見慣れない扉があった。
扉の向こうには、世界中から集まった人々がいた。
老人も若者もいる。
魔法使いのような格好の人もいれば、ごく普通の服装の人もいる。
けれど彼らに共通していたのは、みな未来について真剣に語っていることだった。
失われつつある森を守る人。
新しい物語を書こうとする人。
誰かを孤独から救おうとする人。
街に音楽を取り戻そうとする人。
彼らは杖で火花を飛ばしていたわけではない。
だが私は気づいた。
本当の魔法とは、人の心を少しだけ明るくする力なのだと。
やがて白髪の女性が私に近づき、言った。
「あなたは何を未来に残したいのですか?」
私はすぐには答えられなかった。
けれど窓の外を見ながら、ふと思った。
人と人が言葉を交わし、
遠い街どうしがつながり、
まだ会ったことのない誰かが少しだけ勇気を持てる。
そんな小さな場所を作れたらいい。
女性は微笑んだ。
「それなら、あなたも同盟の一員です。」
その夜、私は会員証も杖も受け取らなかった。
代わりに、一冊の白いノートを渡された。
表紙には金色の文字。
「未来をかける者の記録」
帰り道、私はそのノートを抱えながら思った。
魔法同盟は秘密結社ではない。
それは、まだ見ぬ未来を信じる人たちの集まりなのだ。
そしてその扉は、いつもどこかで静かに開いているのだった。

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