夏の終わりの遊園地は、不思議なくらい静かだった。
昼間の賑わいが遠ざかり、人々の足音も少なくなった頃、観覧車だけが空に向かってゆっくり回り続けていた。
ゴンドラに灯った明かりは、夜空へ放たれた小さな星のようだった。
風が髪を揺らした
やがて彼女が立ち上がり、
「そろそろ行こうか」
と言った。
私はうなずいた。
二人は並んで歩き出した。
2014年8月10日UP















